日本泳法(古式泳法)のご案内

体幹や筋肉を鍛え、競泳の技術を高める日本泳法を一緒に復活させませんか

日本泳法は古式泳法とも呼ばれ、武芸の一つ(水軍兵法、水術)で、現在 13 の流派が日本水泳連盟に公認されています。松本には江戸時代後期に「神伝流(しんでんりゅう)」という流派が伝わっており、松本藩内の池で約 600 人が游泳術(技)を磨いていたという記録が残っています。また、当時松本で日本泳法を積極的に教授していた人物に、県歌「信濃の国」の作詞者である浅井冽氏がいたことも資料に残されています。日本泳法が海の無い内陸の地に伝わっていることは全国でも珍しく、昭和の時代には松本市民水泳大会でも神伝流の模範泳法が行われていましたが、現在の市民プールへの移転を機に模範泳法は行われなくなり、時代の流れとともに継承者が途絶えていきました。
150 年の時をこえ、先人が研鑽を積み、伝え続けてきた日本泳法、神伝流を一緒につないでいきませんか。日本泳法は、近代 4 泳法(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロール)につながる技術であることはもちろん、いくつかの技が水球やアーティスティックスイミングの水中での基本技術と重なっています。競泳の選手にも練習のひとつとしておすすめしているところです。
11 月 2 日(土)には、「松本における日本泳法の歴史 ~浅井冽との関係にも触れながら~ (仮題)」と題し、元松本城管理事務所歴史研究員 後藤芳孝先生と日本水泳連盟日本泳法委員 神伝流範士 土屋守史先生を講師に迎えて勉強会、体験会を予定しています。詳細は神伝流松本同好会のホームページに随時アップしていきますので、ご覧ください。

私たち神伝流松本同好会では、この伝統ある貴重な神伝流を復興させ、日本古来の文化として継承するとともに、水難から身を守る技術としても広く伝えていくことを目的に活動をしています。皆で練習し技を磨くことを楽しみながら、毎年夏に行われる全国大会に出場しています。優雅に見えますが、足腰、体幹が鍛えられ、健康増進に効果抜群です。人との競争ではなく、自分のペースで体力を高め、技に挑戦することを楽しめる生涯スポーツです。是非一度、体験してみてください!!

練習について

日 時 毎月 1 回 土曜日または日曜日の午後 2 時間(日水連の講師による)
会 場 松本市内プール、長野市アクアウイングダイビングプール、すわっこランド 他
*松本水泳協会、長野県水泳連盟にご支援頂いています。